■ 職場満足度のカギは“公正さ”と“成長機会”
厚生労働省が公表した「令和6年 就業形態の多様化に関する総合実態調査」によると、
職場への満足度は「仕事のやりがい」や「人間関係」では比較的高い一方、
賃金・人事評価・教育訓練 の分野で低評価が目立ちました。
従業員が“働きやすさ”だけでなく、“成長や公正な評価”を求めている傾向がうかがえます。
■ 賃金制度と評価の「納得感」向上を
報酬や評価に関しては、制度そのものの見直しに加え、
基準や昇給のプロセスを透明化し、従業員に説明する姿勢が重要です。
また、複数の評価者を設ける・360度評価を導入するなど、
評価の“公平性”を高める仕組みも効果的です。
■ 教育・キャリア支援の充実が満足度を左右
教育訓練・能力開発についても、
研修制度やメンター制度の導入など、従業員の成長を支える仕組みづくりが求められます。
厚労省の調査では、メンター制度を導入している企業はまだ1割程度にとどまっています。
■ 今後の人事担当者へのポイント
- 定期的な従業員満足度調査を実施
- 改善策を「見える形」で社内に共有
- 小規模事業所は重点項目に絞って着手
職場満足度の向上は、離職防止や採用力アップにもつながります。
この機会に、自社の人事制度や育成方針を改めて見直してみてはいかがでしょうか。